発達障害で高校生で3DCGで。

3年生を前にしてADD(注意欠如障害)と診断された高校生のブログです。見てくださった方が、障害への理解とCGへの興味を持ってもらえるよう頑張っています!

3DCGと不安障害と発達障害

「誰にでもあるだろうって?うん、よく言われる。」

 

みなさんこんにちは、Maximiyaです。

前回の続きも書きたいんですが、

3DCGでいろんな方と繋がっていきたいっていう思いがありまして。

今回は、発達障害と3DCGを絡めて記事を書いていきます。

 

 1.あれも怖いこれも怖い...でも追いつけない「不安障害」

すみませんいきなりCGの話じゃなくって。

でも私が一番悩んでいたのはこの「不安障害」なんです。

 

不安障害は、常日頃の不安が他人よりもかなり強く

それが普段の生活の障害になってしまう精神疾患です。

ADDは脳のつくりが少し違うせいですが、

不安障害はストレスやトラウマが原因だとみられています。

 

よく発達障害と不安障害は区別がむずかしいことがあるようで、

発達障害のお薬の効き目が無かったのに、抗うつ剤は効いたなんて話も。

私もこれを聞いて自分の診断を疑いましたが、

IQテストで「処理速度」の部分だけどん底だったのですぐに晴れました(笑)

 

 2.「誰もやっていない3DCG」を続ける勇気と不安

私はお薬をもらうまで「不安障害」になりかけていました。

一番の不安は、自分の将来について。

 

3DCGとは、表現の場を広げてくれる、素晴らしいものです。

それと同時に、残酷で過酷な試練が私たちを待っています。

 

一番怖いのは、終わりがないこと。

そして終わりが来たときは、それ以上の創り込みを諦めたということ。

二次元を三次元に書き起こす過程において、正解は存在しません。

 

服のしわを創っても、リアリティを求めたらキリがありません。

前と横から見て設定画通りでも、斜めから見た違和感は消えません。

完全に再現できたとして、それを動かしたらまた新しい違和感が出てきます。

そうしているうちに自分の限界を感じて、それを納期や期限と照らし合わせて、

「これでいいや」と言って、創ったCGを世に送り出すのです。

 

...こんなこと毎回考えてたらやっていけませんし、

クリエイターさんの作品すべてを、

「妥協した結果」と言っているようなものですから絶対怒られます。

 

でも、私の頭からは消えてくれませんでした。

コンテストに作品を出すたびに、不安が襲ってきます。

「就職まであと1年とちょっとなのにこんな出来でいいのか」

「審査員を伝って、自分が入りたい会社の人に馬鹿にされたりしてないだろうか」

「専門学校に2~3年も行くなんて怖すぎる」

「でも高卒で雇ってもらえるわけない雇ってもらえるような実績を創らないと」

 

不安は、学校でも構わず襲ってきます。

「なんで自分はこんなところにいるんだ向かうべきはノートよりパソコンだ」

「少しでも意味のある時間を...絵を描こう ああなんで私はこんなに下手なんだ」

「帰ったら下絵完成させる帰ったら下絵完成させる(←宿題の事忘れてる)」

 

結局制作に時間をかけすぎて遅刻。宿題も終わっていません。

「こんなことで怒られてる場合じゃない帰って作業しないと」

無限ループでしたね。うん。無限ループって怖い。

 

ここまで不安に押しつぶされそうになっているなら、

やっぱり発達障害ではなく不安障害の間違いだったのでは?と思っているあなた。

 

忘れちゃうんですよ。この不安全部。

結構な数の不安抱えて家に帰りますと、ずいぶんと部屋が荒れてるじゃあないですか。

これは片づけねばと掃除を始めますよね?

そしたら開始5分でゲームの設定資料見つけちゃいまして。

勉強だ勉強だと付箋を貼りつつ参考になるところをメモしていきますよね?

そしたら制服着替えてないことに気が付きまして。

絨毯に座って読んでたんでほこりが付いちゃってました。コロコロかけますよね?

そしたらコンテストの期限がホワイトボードに書いてあったもんで思い出しまして。

急いで制作に取り掛かろうとパソコンつけますよね?

そしたら新しい記事が行きつけの3D制作ブログにアップされてるじゃないですか。

 

毎日が、こんなことの繰り返しです。

ADDの本質、不注意の表れです。

物事の切り替えがうまくできない?とんでもない!

知らないうちに自分のやっていることが二転三転、四転五転...

やがては転がり続けてガーターにドン。

 

帰ってきたのは深夜2時。

「なんで今まで..コンテストの締め切り明日なのに!??」

さあ、今度はADDの特性「不注意」と対を成す、「過集中」の始まりです。

物事の切り替えがうまくできない?当たり前だろ!

知らないうちに時間は過ぎ、気付けばあと2分で登校しなければ遅刻です。

 

学校に作品を持っていくためプリントアウトして制服着て顔洗って歯磨きして

ノートをカバンから出して予定を確認して使うノートを入れ直して

制服にコロコロかけて腕時計してハンカチポケットに入れて

肩掛けのカバンを背中に背負って手袋して革靴を履いて玄関を出て

自転車を出して直進でギアを上げて信号でギアを下げて標識を守って車に注意して

駅に着いて駐輪場に自転車を留めたところで自転車のカギを忘れたことに気づきます。

 

20分ほど遅れて学校に着くと教室には誰も居ません。

はっと全校集会の日であることを思い出して急いで階段を駆け降ります。

くすくすと私を笑う声の中、全力疾走した汗を拭きながら思い出します。

プリントアウトした紙を持ってき忘れたことに。

 

 

3DCGを絡めた、発達障害と不安障害のダブルパンチ。いかがだったでしょうか。

まずは障害の現状を知ってもらうことが、広い理解への一歩だと考えています。